いよいよ海陽スイムランレースがスタート!
自分たちのペアはできる限りの軽量装備&ウェット着用ランでトランジションタイムを短縮する作戦。ちなみに装備品は以下の通り。

・ウェットスーツ(SR鏡花水月)
・レスチューブ(緊急用浮き具+笛)
・腰につける防水の小袋。
・コンパス
・防水パックした地図
・ファーストエイドキット(止血用にニューハレXテープを用意)
・サロモンの水陸両用シューズ
・イトテックスの靴下(参加賞でもらった)
・ワークマンで買った滑り止め付グローブ(指を切っておいた)
・パドル(Mサイズ)
・牽引用のゴムチューブ(金ビラで取り外せるように)
・スイムキャップ&ゴーグル
・ここジョミライト×2本
・小銭(緊急時用)

これだけのものを持って泳いで走るというだけでも、この競技の特殊性がわかるだろう。
スタート前は緊張感を漂わせながらも、みんなどこか楽しそうな雰囲気。

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まずは4kmほど続くランパートからスタート。
松林の中のトレイルを進んでいく。
海外の2ペアと日本人男子ペアが先行、それを追いかける。

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ペースを確認すると入りの1kmは3'50。
ロープで牽引しているとはいえ、ウェットを着てこのペースはちょっと速すぎたか?
竹元のペースに合わせる必要がある。
後ろを振り返らずに声をかけて確認するが返事がない。

やべー、速すぎたので怒ってる?
4分10秒、4分30秒とペースを落としていく。
「大丈夫?」「速すぎないか?」と何度か声を掛けるが返事が返ってこない。
「答えないとわかんねーだろうが!!」とキレてしまう。
すでに不協和音。

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後で聞くと、お荷物になりたくなかったらしい。
ウェットを着ているのだ。
熱がこもってオーバーヒートしていく。
想像していたよりもキツイ。
早く泳ぎたい。水に浸からないと干からびてしまう...これ以上は限界だ...思っていたところCP1通過し、最初のスイムパートとなる川が現れる。

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よし、ここでクールダウンできる!...と思ったが、浅すぎて泳げない。。

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水に浸かれないまま、再びランパートへ。
舗装路をしばらく走ったあと、CP2を通過。
愛宕山トレイルパートに入る。
小さい山だが、標高100mを一気に上るのでえらい急な上りだ。
すでに前の3チームは姿が見えなくなっている。
暑い...キツイ...心拍がマックスになる前に歩きを入れる。

分岐地点が現れる。
マーキングも何もない。
説明会では分岐は「左ですよ!」と強調していた。
左へ進む。
もう一度分岐だ。
うん、これも多分左だろう。
ようやく頂上らしきところに出た。
えっと...また分岐?
ここは、右かな(適当)?
2回続けて左だったし。
左は行き止まりっぽいからね。
そこから一気に下る。
どんどんと下る。
道が荒れ果ててきた。
なんかいやな予感がする。

お寺が見えてきた。
お寺?
ここでようやく間違いに気づく。

「道、間違えたかもしれん...」
見る必要はないと思っていた地図を広げる。
やっちまった!!
やはり、全然違う方向へ下りてきてしまった。。
ここまで相当下ってきている。今下りてきた道を再び上るのは考えられない。
リカバリーできるルートを探すしかない。

想定ルートよりもかなり遠回りになるがリカバリーできる迂回ルートを発見!
しかし、復帰できたとしても恐らく最下位付近まで順位は落ちているだろう。
優勝を目指していたのに…一気にテンションがだだ下がる。
すまん...ロストしたのはナビ役の自分の責任だ。。
いや、とりあえず完走だけはしないことには何しに徳島まで来たんだか...。
悔やんでも悔やみきれない。

「こっちだ!(多分)」
CP3を目指して必死に走る。
会話はない。

そしてようやくCP3(海)が見えてきた。
ほっと一安心。
はー...多分ドベだろうけど、レースに復帰できてよかった。

「すごい!速い!トップですよ!!」
「???」

え!?どういうこと?なにかの間違いでは?
竹元と顔を見合わせ一瞬思考停止してしまうが、足場が悪いので、集中して海に下りていく。
状況がよく飲み込めないが、とりあえず眼前に広がる海に飛び込む。
ようやく待ちに待った泳げるスイムパートだ!

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焦って飛び込んだので、ウェットの前ファスナーを締めるのを忘れていたが、冷たい水がウェットの中に入ってきて気持ちがよい。まずは対岸に見える旗を目指す。

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一旦上陸後、再び突き出した半島に沿って泳ぐ。
距離すると2kmぐらいだそうだが、流れがありなかなか進まない。
ところどころで藻とクラゲの大群にぶつかる。対岸を見ると後続のペアが続々と入水してきている。

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随分泳いだ気がするが上陸地点はまだだろうか?
牽引しているせいか、腕が超キツイ!
また間違えていないだろうか?と不安になる。
時々止まって方向を確認する。
ようやく旗を発見。上陸地点では西内さんが応援してくれていた。
第一関門(エイド)に到達。喉がカラカラだ。許されるのはコップ2杯の水分補給。
どうやら本当に自分たちがトップのようだ。
これはいけるかもしれない。

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しかし、この時は気づいていなかったのだ。
本当の地獄はこれから始まるということを。。

その③へ続く