日本選手権の予選レースはエリートレースでのポイントランキング枠の他、各地域ブロック毎に枠が割り当てられている。今年からブロック枠が全体35枠→25枠に減ったことで一気に厳しくなった。
厳しい状況ではあるが、チャンスはある。今年もお台場のスタートラインに立ちたい!

今回若手のエリート選手が不参加のため、レースプランは、疋田浩気(ハイドロパワー/静岡県)さんと後続のランを武器とする強豪エイジ&学生達から協力して逃げるしかない。教え子の蜂矢樹(日本福祉大学)はスイムで自分たちについてこれれば連れていく。スイムが勝負のカギだぞと念を押しておく。

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(写真:林博樹様)

他にスイム力が高い選手は、丸山敦生(ゴーヤアクアヴィータ)、谷口跳馬(東海学園大学)。
丸山君は3月の認定記録会で4分15秒で泳いでいたので、泳力的には自分たちよりも上。
ちなみに現状の泳力でいうと自分は4分30秒くらい。
スピードはないがウェットスーツ「鏡花水月」を着るようになってから明らかに泳ぎが変化した。
1週間前に参加した海陽スイムランレース、宍喰OWSレースでもよい感覚で泳げている。
今回は水温21度のためウェットスーツ禁止だが、疋田さんに遅れない自信はある。
事前に疋田さんと協調体制を取ることを確認しておく。

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 (写真:増田和幸様)

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(写真:増田和幸様)

 カウントダウンに合わせてオンタイムでスタートを切るがなぜか?フォーンが鳴らない!不発!?フライングにならないか戸惑いながらもそのままスタート。横一線で進む。隣に疋田さん。その隣に赤いユニフォームの跳馬が少し飛び出している。3人でパックを形成して1周目を上陸。丸山君は出遅れている模様。先週のスイムランでオープンウォーターをしっかり泳いでいるので、OWSの泳ぎ方が体に染みついており、非常に楽に泳げる。

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(写真:増田和幸様)

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(写真:増田和幸様)


2周目も力を抜いて疋田さんの後ろにつく。かなり余裕がある。2周目上陸時点で疋田さんが少し遅れる(脚を攣った?)。トップで3周目に入る。そのまま自分が先頭を引くことに。ラストは少しピッチを上げて先頭でスイムフィニッシュ。疋田さん、跳馬と続く。

後続との差はわからないが、恐らく蜂矢&丸山が1分遅れくらいか?ここまでは理想的な展開。バイクで後続を離しにいく!

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(写真:増田和幸様)

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(写真:増田和幸様)
 トランジションを跳馬、自分、疋田さんの順に飛び出し、すぐに3人でローテーションを開始。とにかくランが武器とする選手が多い後続集団を引き離し逃げ切るしか勝ち目はない。往路は向かい風、復路は追い風の5km×8周回。

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(写真:林博樹様)

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(写真:増田和幸様)

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(写真:増田和幸様)

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(写真:増田和幸様)

 行きは36km/h、帰りは45km/hを目安にペースコントロール。1周目の折り返して後続を目視確認。後続は樹&丸山、その後に4~5人ほどのパック。1周目、2周目と順調に経過。すでに跳馬がきつそうだが、ローテーションには加わってもらうしかない。後続は4人の集団が樹&丸山を吸収し6人に。じわじわと差をつめてきている。更にもうひとつ気になることが......疋田さんからいつもの力強さが感じられない。どうした疋田さん!?今日に限って調子悪いの?

 5周目に入り、なんてことはない直線路で女子の集団を追い抜いた直後、自分の後輪にぐぐっと負荷がかかる。おいおい!ハスっとるぞ!?なんとか耐えると、後ろでガッシャーン!と嫌な音が...。跳馬が吹っ飛んでいくのが視界の隅に見えた。「やっちまったな、跳馬。。」

 疋田さんと二人になってしまったが、大勢(ペース)には影響はない。疋田さんの呼吸を見ながら、自分が長めに引くようにする。終盤になって向かい風がきつく感じるようになる。追走集団は...かなり迫ってきている。まずいな...。逃げ切れるか?いや、絶対いける!いくしかない!

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(写真:林博樹様)

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(写真:増田和幸様)

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(写真:増田和幸様)

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(写真:増田和幸様)

疋田さんとほぼ同時にトップでランスタート!
ここまでは協力体制を敷いてきたがここからは敵同士!
思いのほか疋田さんもランが走れている。...
最初の折り返しまではサイドバイサイド。
自分も走れている...気になっていた。

折り返してみると、すぐ後ろに後続集団が迫ってきているではないか!先頭は桝田キリマル。その後ろに杉山君、樹、丸山。やべぇ!これではすぐに追いつかれるぞ!疋田さんはここから遅れていく。

1周目(2.5km)を終えたところでキリマルに追い付かれる。速いわ!後ろにつこうとするがつけない。後ろの杉山君に追い付かれるのも時間の問題だ。しかし、お台場の権利は3位まで。その後ろの樹に追い付かれなければいける。まだあきらめるには早すぎる。2周目の折り返し、杉山君がきた!

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(写真:増田和幸様)

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(写真:増田和幸様)

しかし、先頭を走るキリマルも脚を叩いておりペースが落ちてきている。これはチャンスだ!追いついてきた杉山君の後ろについてペースを上げる。2周目終了時点で再びキリマルを捕らえる。杉山君には離されていくが、キリマルと一緒に粘っていけば、3位圏内だ。

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(写真:増田和幸様)

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(写真:林博樹様)

3周目の折り返しをキリマルと一緒にターン。するとすぐ後から樹が上がってきているではないか!!やるな樹!!お台場の椅子取りゲーム、これは展開が読めなくなってきた...と思っていたら、自分の脚が急速に動かなくなってきた。ん!?これは...まずい!!久々に感じるエネルギー切れっぽい感覚。おい、あと1周(2.5km)あるぞ!?持ってくれよ!

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(写真:増田和幸様)

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(写真:増田和幸様)

3周目を終えた時点で自分の脚は自分の意志ではどうしようも動かせなくなっていた。
根性でもどうにもならない。とにかくフィニッシュを目指そう。
どんどんと抜かれていくが抵抗できない。ついに歩いてしまう。
最期はまっすぐに走ることもできずフラフラになりつつも、何とかフィニッシュテープを切る。

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(写真:増田和幸様)

こうなってしまったのも、ランの練習不足、スタミナ不足が原因なのは明らかだ。
悔しいが自分の責任。
お台場を逃した気持ちの整理はすぐにはつかないが立ち止まるわけにはいかない。
エイジチャンピオンに気持ちを切り替えて来週からの3連戦に向かう!

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(写真:増田和幸様)

昨年の惨敗(23位)から大きく成長、自分の背中を越えて3位入賞しお台場行きのプラチナチケットを決めてくれた蜂矢樹(日本福祉大学)!
この1年間、あすたまでオヤジたちにもまれてきた練習の成果を一応は出せたと思う。

しかし!スイムで自分から1分も遅れをとっていてはお台場では戦えない。ようやくスタートラインに立てた。ここからが真の戦いだ。最高の舞台に立てる喜びを爆発させろ!