JTUエイジランキング、最後のBランク大会となる長良川国際トライアスロン。
全国から強豪エイジグルーパーたちが集結!!
ランキング上位の選手は自分を含めて連戦に次ぐ連戦をこなしてきており、決して万全の状態とは言えないだろう。
しかし、来年のエイジ世界選手権日本代表公費派遣を掛けた大一番。
どの選手も気合を入れて臨んできている。

自分はここまでA大会×2勝+B大会×1勝と、満点の58pまであとB大会1つを残すのみ。
ここ長良川で勝てば、フルポイント獲得となり、世界選手権に王手が掛かる。
昨年はこの長良川で福元選手に10秒差で敗れ、世界選手権を逃している。
今年は絶対に落とせないレース。
前週の湯原大会で痛めたふくらはぎ。
木曜日までは走ることはできず、金曜日に恐る恐るキロ7分で2km。
前日の土曜日にはキロ6分で4kmJogができるレベルまでは回復してきた。
ただ当然完治までは至っておらず、とても怖くてスピードを上げて走れない。
スイム、バイクで大量リードを得たとしても、恐らく最低でもキロ4分30秒を維持しなければ勝つことは難しいだろう。
同エイジのライバルは自分と1p差でランキングトップの下野善弘さん(神奈川県)。
ここ長良川で下野さんに敗れればランキング1位の可能性は完全に消滅してしまう。
今回に限っては総合順位を完全に無視して、下野さんとのタイマン勝負に徹する。
スイム&バイクのアドバンテージを取り、ランで耐えて耐えて逃げ切る作戦しかない。
悔いを残さないよう持てる力をすべて遣って戦う!!総力戦だ!!

スタートは40歳以上は第2ウェーブ。有力選手が揃う第1ウェーブから2分後スタート。
まずはスイムでどこまでポジションを上げられるか?
前で上がれば上がるほどバイク・ランの展開に余裕ができる。
もちろんトライアーティストプロデュースのウェットスーツ「鏡花水月」を着用。

1周目の折り返し手前から第1ウェーブの選手を抜き始める。
ひとつ上のエイジカテゴリーの疋田さんをマーク。
前日に落車して手負いの疋田さんだが、形振りは構っていられない。後ろにつかせてもらう。
長良川は直線コースだが、前の選手にぶつからないように頻繁にヘッドアップが必要となる。
そのため、前を泳いでもらうと随分助かる。

とにかく第1ウェーブの選手を大方抜かしてスイムフィニッシュしなくてはいけない。
2周目の終盤になると、抜ける選手も随分と減ってコースが空いてくる。
疋田さんのペースが落ちてきたのを見計らってラストは前に出ていく。
スイムラップ3位(19分52秒)。

トランジションを出ると、すぐ前に2分前にスタートした東海四天王、倉内誠司選手の姿を確認。
そして後ろからすぐに吉村彰記選手(岐阜県)が上がってくる。力のある選手だ。
まずはこの二人のペースに合わせていく。
しばらくすると今シーズン好調を維持している駒野悠太選手(神奈川県)もやってくる。

何かおかしい...?
ポジションの不調に気づく。
今回ニューバイクのKATANAで参戦。
前日土曜日までにぎりぎりポジションは出せたつもりになっていたが、どうやら当日の朝に変えたばかりのサドルの先端が下がってしまっているようだ。
1周目を終えたところまでは何とかついていくもののどうにも腰が痛くなってきて力が入らなくなってきた。このままではバイクでアドバンテージを取りに行く作戦が崩壊してしまう。
何とか立て直さなければ...!

3人に置いて行かれてしまい単独での走行となるが、ペースを落とさないように集中する。
2周目、3周目と周回を重ねるが後続はやってこない。
そして最終周となる4周目、後続からようやく集団が追いついてきた。
確認できたのは、島田敦史選手、藤井雅之選手、栗原正明選手、近藤高広選手、フェラーリ・シモン選手(ここまで全員第1ウェーブ)、いつの間にか前から落ちてきたのか?末岡遼選手もいる。
周回遅れの選手とも重なって集団になってしまっているようだ。
ここまでバイクは不完全燃焼、余力はある。
一旦後方まで下がり、ラスト5kmの折り返しを過ぎたところでアタックを掛ける。
集団から抜け出し45~46kmで巡行。
完全に引き離せたか?と思ったが、島田選手が食らい付いてきた。

第1ウェーブを含めて全体の9番目でバイクフィニッシュ。
スプリットタイム(スイム+バイク)では4位。
ポジションの不調を考えれば上出来!
ここからは年代別での順位争いだ。
絶対に負けられない戦い。

まずは恐る恐る走り出す。
練習でかかとから接地することでブレーキはかかるがふくらはぎへの負担が減ることに気づいた。
最後まで走り切ることが最大の目標。
痛みが出ないスピードを見極めながら走る。
同時にランスタートしたライバルたちにはすぐに置いていかれる。
ライバルとの勝負ではあるが、自分の内面との対話が優先される。
でないと確実に潰れてしまうからだ。



幸い痛みは出ない。1週間走らずに治療に掛けてきた。そのおかげだ。
最後までもってくれ...!と祈るような気持ちで大事に走る。
いつもは灼熱の長良川だが、今年は雨の中を走る。
暑くはないが、湿度が高く蒸してくる。
脱水にならないようにしっかりと水分を補給する。

地元ということもあり、あすたま&リップル他、他チームの方も応援してくれる。有り難い。
関東、関西勢を東海包囲網で戦うという意識が自然と生まれてきている。
同エイジの下野さんとの差を確認しながら、4分20秒/km前後の決して無理をしないペースを刻む。
そうだ、その調子だ!いけるぞ!すれ違う仲間に声をかけ、自分にも喝を入れる。
ふくらはぎには張りが出てきているが、何とかこのままいけそうだ。


フィニッシュが近づいてきた。集中できている。
あと2km...あと1km...とカウントダウン。

ラスト並走してきた同志社の選手をかわして前に出る。


自然とガッツポーズが出る。
今回は無茶を承知で臨んだ厳しい戦いだった。
自分を奮い立たせてくれたのはライバルの存在。
ありがとう。

年代別(40-44)1位!エイジランキング首位に!
今シーズン、まだレースは残っている。
早く怪我を治して、最終戦の宮崎では総合争いで戦えるようにしたい...!
写真提供:福元由美子様 山本晴生様
全国から強豪エイジグルーパーたちが集結!!
ランキング上位の選手は自分を含めて連戦に次ぐ連戦をこなしてきており、決して万全の状態とは言えないだろう。
しかし、来年のエイジ世界選手権日本代表公費派遣を掛けた大一番。
どの選手も気合を入れて臨んできている。

自分はここまでA大会×2勝+B大会×1勝と、満点の58pまであとB大会1つを残すのみ。
ここ長良川で勝てば、フルポイント獲得となり、世界選手権に王手が掛かる。
昨年はこの長良川で福元選手に10秒差で敗れ、世界選手権を逃している。
今年は絶対に落とせないレース。
前週の湯原大会で痛めたふくらはぎ。
木曜日までは走ることはできず、金曜日に恐る恐るキロ7分で2km。
前日の土曜日にはキロ6分で4kmJogができるレベルまでは回復してきた。
ただ当然完治までは至っておらず、とても怖くてスピードを上げて走れない。
スイム、バイクで大量リードを得たとしても、恐らく最低でもキロ4分30秒を維持しなければ勝つことは難しいだろう。
同エイジのライバルは自分と1p差でランキングトップの下野善弘さん(神奈川県)。
ここ長良川で下野さんに敗れればランキング1位の可能性は完全に消滅してしまう。
今回に限っては総合順位を完全に無視して、下野さんとのタイマン勝負に徹する。
スイム&バイクのアドバンテージを取り、ランで耐えて耐えて逃げ切る作戦しかない。
悔いを残さないよう持てる力をすべて遣って戦う!!総力戦だ!!

スタートは40歳以上は第2ウェーブ。有力選手が揃う第1ウェーブから2分後スタート。
まずはスイムでどこまでポジションを上げられるか?
前で上がれば上がるほどバイク・ランの展開に余裕ができる。
もちろんトライアーティストプロデュースのウェットスーツ「鏡花水月」を着用。

1周目の折り返し手前から第1ウェーブの選手を抜き始める。
ひとつ上のエイジカテゴリーの疋田さんをマーク。
前日に落車して手負いの疋田さんだが、形振りは構っていられない。後ろにつかせてもらう。
長良川は直線コースだが、前の選手にぶつからないように頻繁にヘッドアップが必要となる。
そのため、前を泳いでもらうと随分助かる。

とにかく第1ウェーブの選手を大方抜かしてスイムフィニッシュしなくてはいけない。
2周目の終盤になると、抜ける選手も随分と減ってコースが空いてくる。
疋田さんのペースが落ちてきたのを見計らってラストは前に出ていく。
スイムラップ3位(19分52秒)。

トランジションを出ると、すぐ前に2分前にスタートした東海四天王、倉内誠司選手の姿を確認。
そして後ろからすぐに吉村彰記選手(岐阜県)が上がってくる。力のある選手だ。
まずはこの二人のペースに合わせていく。
しばらくすると今シーズン好調を維持している駒野悠太選手(神奈川県)もやってくる。

何かおかしい...?
ポジションの不調に気づく。
今回ニューバイクのKATANAで参戦。
前日土曜日までにぎりぎりポジションは出せたつもりになっていたが、どうやら当日の朝に変えたばかりのサドルの先端が下がってしまっているようだ。
1周目を終えたところまでは何とかついていくもののどうにも腰が痛くなってきて力が入らなくなってきた。このままではバイクでアドバンテージを取りに行く作戦が崩壊してしまう。
何とか立て直さなければ...!

3人に置いて行かれてしまい単独での走行となるが、ペースを落とさないように集中する。
2周目、3周目と周回を重ねるが後続はやってこない。
そして最終周となる4周目、後続からようやく集団が追いついてきた。
確認できたのは、島田敦史選手、藤井雅之選手、栗原正明選手、近藤高広選手、フェラーリ・シモン選手(ここまで全員第1ウェーブ)、いつの間にか前から落ちてきたのか?末岡遼選手もいる。
周回遅れの選手とも重なって集団になってしまっているようだ。
ここまでバイクは不完全燃焼、余力はある。
一旦後方まで下がり、ラスト5kmの折り返しを過ぎたところでアタックを掛ける。
集団から抜け出し45~46kmで巡行。
完全に引き離せたか?と思ったが、島田選手が食らい付いてきた。

第1ウェーブを含めて全体の9番目でバイクフィニッシュ。
スプリットタイム(スイム+バイク)では4位。
ポジションの不調を考えれば上出来!
ここからは年代別での順位争いだ。
絶対に負けられない戦い。

まずは恐る恐る走り出す。
練習でかかとから接地することでブレーキはかかるがふくらはぎへの負担が減ることに気づいた。
最後まで走り切ることが最大の目標。
痛みが出ないスピードを見極めながら走る。
同時にランスタートしたライバルたちにはすぐに置いていかれる。
ライバルとの勝負ではあるが、自分の内面との対話が優先される。
でないと確実に潰れてしまうからだ。



幸い痛みは出ない。1週間走らずに治療に掛けてきた。そのおかげだ。
最後までもってくれ...!と祈るような気持ちで大事に走る。
いつもは灼熱の長良川だが、今年は雨の中を走る。
暑くはないが、湿度が高く蒸してくる。
脱水にならないようにしっかりと水分を補給する。

地元ということもあり、あすたま&リップル他、他チームの方も応援してくれる。有り難い。
関東、関西勢を東海包囲網で戦うという意識が自然と生まれてきている。
同エイジの下野さんとの差を確認しながら、4分20秒/km前後の決して無理をしないペースを刻む。
そうだ、その調子だ!いけるぞ!すれ違う仲間に声をかけ、自分にも喝を入れる。
ふくらはぎには張りが出てきているが、何とかこのままいけそうだ。


フィニッシュが近づいてきた。集中できている。
あと2km...あと1km...とカウントダウン。

ラスト並走してきた同志社の選手をかわして前に出る。


自然とガッツポーズが出る。
今回は無茶を承知で臨んだ厳しい戦いだった。
自分を奮い立たせてくれたのはライバルの存在。
ありがとう。

年代別(40-44)1位!エイジランキング首位に!
今シーズン、まだレースは残っている。
早く怪我を治して、最終戦の宮崎では総合争いで戦えるようにしたい...!
写真提供:福元由美子様 山本晴生様
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