2016東海ブロック選手権レポート

場所:岐阜県海津市木曽三川公園
気象条件:水温: 21℃ ・ 気温: 17℃ ・ 湿度: 91% ・ 天候: 雨 ・ 風速: 1m/sec
結果:1位 谷口 白羽(愛知県)1:54:02
   2位 前田 凌輔(愛知県)1:55:07
   3位 山崎 向陽(愛知県)1:57:29
   4位 竹内 鉄平(愛知県)2:00:21  (S 21:45 B 1:00:04 R 38:32) 
   5位 疋田 浩気(静岡県)2:01:29
   6位 太田 尭良(静岡県)2:02:16
   7位 杉山 太一(静岡県)2:03:01
   8位 藤井 雅之(岐阜県)2:03:58
   9位 倉内 誠司(愛知県)2:05:08
    10位 谷口 跳馬(愛知県)2:06:10

[レース前日編]

今シーズン3戦目にして、前半戦最大のターゲットレースとしてきた東海ブロック選手権(日本選手権&国体予選会)。ここ2年間は、日本選手権の出場資格を獲得できておらず、40歳を迎える今年こそ、再び必ずお台場のスタートに立ちたい!と強く願い、現状の少ない練習の中でいかに全盛期の力を取り戻すか?を考えて調整を行ってきた。スイム・バイクはそれなりに戻ってきたが、どうしてもランの走力が…。記録会でも5000mは17分30秒しか出せなかった。歳には勝てないのか...?いや、勝つ方法を見いだせていないだけだ。

1か月くらい前からだろうか?周りには、今年は日本選手権に絶対に行く!と公言するようにした。その時はまだとても走れるような状態にはなかったが、自分自身に対していけると信じ込ませるように仕向けて行った。GWの伊良湖合宿最終日のスプリントトライアスロン練習、南山大学トライアスロン部の引率を兼ねて参加した渡良瀬遊水地ふれあいトライアスロン大会、1週間前のあすたまデュアスロンセッション等、本番さながらの実戦トレーニングで刺激入れと感覚の向上を図っていった。1週間前になって、本当に自信が持てるようになり、大会前日には自信が確信に変わった。行ける!と。

1週間前にはスタートリストが発表されていた。国体予選も兼ねていることもあり、東海ブロック選手権としては過去最高レベルのメンツが揃った。日本選手権の権利は4枠。恐らくロールダウンで6位くらいまではいけると思われるが、4位以内に入って一発で気持ちよく決めたい。優勝候補は愛知の若手期待の星、谷口白羽(トヨタ車体)&前田凌輔(バレッツ)。そしてユース五輪代表の山崎向陽(アルファ)。正直現状の力ではこの3人には勝ち目はない。逆に言うと、4枠の日本選手権の切符をもぎ取るためには、この3人以外には負けられないということだ。

他のライバルは、静岡の疋田浩気、杉山太一。岐阜の藤井雅之。愛知の倉内誠司。特に同業で自分より年上の疋田さんには絶対に負けられない!何としてでも勝ちたい…勝ちたい…勝ちたい!!!勝ちたい気持ちを全面に出していく!!前から自分は自他ともに認める負けず嫌いだったが、今年から学生を指導するようになり、若い子らと関わるようになって、より磨き?がかかってきた。

40にもなって負けられない戦いに身を投じることの出来る幸せ…。200戦近くレースしてきてもこんな気持ちになれるトライアスロン……やっぱ最高だ。前夜は久々に緊張で寝つけられない。それだけの準備をしてきたということだ。やってやる。やるだけだ。

そして大会当日を迎えた...!

[スイム編]

500m×3周回=1500mのスイム。朝方から雨が降り続くものの、水温は21度でウェットスーツ着用禁止だ。体を冷やさないため、ウォーミングアップはホットクリームを塗り、ウェットスーツを着て行う。

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スタート位置はインのコースロープ際を選択。隣に疋田さんを見ながらスタート。とにかく作戦は疋田さんを徹底マーク。嫌がられても、何をされても離れない。スタートはうまく決まり、1周目は5位集団の先頭で通過。やはり前情報通り、疋田さんはスイムの調子がいまいちっぽい。2周目、谷口(弟)と並んで泳いでいると大外から疋田さんが上がっていくのが見えた。迷うことなく、後ろにつく。いつもはこのあたりから離されていくのだが、今日は難なくついていける。フォームを意識する余裕もある。

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3人ほぼ同時に2周目を終え、最終周に。余裕があればポジションを上げておきたい。背泳ぎで後ろを確認すると、結構離れている。逆に前のパックとも随分と水をあけられている。前にいるのは、白羽、凌輔、向陽か?とにかくこの位置をキープしてバイクに移ることを考えよう。3人(疋田・自分・谷口弟)ほぼ同時にトランジションエリアに入る。ここは落ち着いていこう。疋田さんに続いてバイクスタート!

つか、この文章の中だけで「疋田さん」6回も出てきたΣ(゜Д゜)自分どんなけ疋田さん好きなん!?

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[バイク編]

5㎞×8周回=40㎞のバイク。
念願の疋田さんと一緒にスタートヾ(≧▽≦)ノウェーイ!
谷口弟はすぐに離れてゆき二人で回していく。
疋田さんの牽きの安定感、安心感半端ない。
自分もバイクの調子は決して悪くない。
とにかく前を追い、後続を引き離す!
自分も牽きで意思を示す。

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雨は本降り、大きな水たまりがところどころにできている。
コーナーは細心の注意を払って…疋田さんのコーナーワーク速い!
濡れた路面をものともせずにノーブレーキでコーナーに突入していく(;゚Д゚)遅れないように食らい付く。

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3周ほどしたところで、前方のパックに追いつく。山崎向陽と神奈川の学生、富内檀(山梨学院大学)を吸収し4人の集団になる。先頭集団はシルバ&凌輔。すれ違いで差を測るが、少しずつ(5~10秒ずつ)開いている。向かい風で40km/h、追い風区間は45km/h overで巡行しているのだが...。流石と言わざるを得ない。

学生が前にでるとペースが落ちるので、疋田さんと自分は長めに牽く。ほどなくして学生が千切れていき、3人になる。18歳の山崎向陽はきちんとローテーションに加われる力がある。51.5㎞初参加にして大したもんだ。3人になってスムースにローテが回り始め、前との差は広がらなくなっていた。

順調に周回数を減らしていき、ラストラップへ。
後続集団との差は確認できなかったが、おそらく3分以上は離れているはず。ここからはランのことを考えながら、落車だけは絶対にしないように。

疋田さんに続いて4位でトランジションへ。
いよいよ最後のラン勝負だ。

[ラン編]
2.5km×4周=10kmのラン。
走り出しはまずまず軽い!

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調整がうまくいったおかげだ。
朝の体重は64kg。1週間ダイエットでベスト+1kgと絞ることに成功。
ちなみに直前のラン練は以下の通り。

火曜日:1000×5
木曜日:200×3+2000+400×2
※これ以外はジョグを30分×2回のみ。

しかし、向陽にはどんどんと離されてゆき、疋田さんにも200mほど先行される。焦るな。勝負は後半!

折り返しで気になる後続との差を確認。
かなり離れている。安全圏だ。
現在5位。疋田さんを抜かせば4位でお台場確定!
勝負に徹する。

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まずはこれ以上差が広がらないように。
少しずつ動きが良くなってきてる。
しかし、疋田さんも粘る。
200mの差がなかなかつまらない。

2周目の折り返しで、後ろから周回遅れの権田明寛(南山大学)が追い上げてきていることに気付く。合宿や練習で一緒に走っている彼の走力は自分よりも上。これを利用しない手はない。

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徐々にビルドアップしていき、権田に抜かれた瞬間に後ろにピタリとつきリズムを合わせる。権田も自分のことを気にかけてくれているのがわかった。そして疋田さんに追いつき、一気に突き放す!

きついが、心地よいリズム。
疋田さんをここで諦めさせるしかない。
500mほど権田についてペースをキープする。
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3周目に入るところで、両腿が攣りそうになる。少しオーバーペースだったか?権田から離れて、安全なペースに戻す。疋田さんとは100mくらいの差。ペースを落としたことで、またつめられてしまう。しぶといぜオヤジーズ!

ここからは気持ちで勝負だ。
負けたくない!絶対に勝つ!勝ってお台場に行く!
気持ちを前面に押し出す。
もう後ろは振り返らない……!

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ラスト周回。声援に応える余裕ができた。
みんなのおかげだ。ありがとう...ありがとう!
周回遅れの若手選手を追い抜くときには、声をかけて尻を叩いてやる。
つぶれてもいい。何事も経験だ。最後まで決して諦めるな。

4位でフィニッシュ。3年ぶり、自力で18回目の日本選手権出場を決める!
有言実行、思い描いた通りのレース、想いを言葉にして現実を引き寄せることができた!応援して下さった皆さんに感謝!

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しかし、ここはあくあまで通過点。
10/9のお台場頂上決戦に向けて、俺たちの真の戦いはこれからだ!