2016野尻湖トライアスロンレースレポート
レース前日編
4年ぶりの参戦となった野尻湖大会(2008~2011まで連覇)。テクニカルでハードなバイク・ランコースで、大好きな大会であったが、主催の志摩トラと同日開催であっため、2013年から参加できず、今年は伊勢志摩大会と日程がズレたので、参加できることになった。今年からエイジランキング対象レースとなり、一気にレベルアップ。U19、U23の日本選手権も併設されている。
蒲郡大会(6位)、伊勢志摩大会(主催)、大阪大会(2位)からの4連戦目となるため、なかなか疲労が取れず、直近1週間ほとんど練習はしてこなかったが、それでもギリギリなんとか疲労回復が間に合うかどうか?というところ。あとは気持ち(メンタル)で勝負だ。
いつものように土曜日朝スイムをしてからの移動。軽く1000mほど泳いだが、まったくダメ。まだ超回復来てないや。一人での移動なので、途中の駒ヶ岳SA、姨捨SAエリアで15分程度Jogをして、体のだるさとむくみを解消する。お昼は信州サーモンユッケ丼。予定通り14:30にレース会場となる信濃町野尻湖に到着。
会場について、まずは競技説明会に出席。中村技術代表による競技説明。わかりやすい!競技説明会のパワーポイントも今後の参考にするために写真に納める。会場レイアウト、設営施工、タイムスケジュール、大会に参加することはすべて大会運営の勉強のためでもあるのだ。趣味と実益を兼ね一石二鳥!
先に到着していたあすたまメンバーと合流し、バイクコース・ランコースを試走。バイクコースはコーナーリングとアップダウンの走り方で大きな差がつくテクニカル林間コース。ランコースには激坂が待ち受ける。攻撃は最大の防御なり!前回の大阪大会の反省から、とにかく守りのレースはしない。自分は40代なので、第2ウェーブからのスタート。総合優勝を狙うために、3分前にスタートした第1ウェーブの全選手(約150人)をバイク終了時までにぶち抜く!これは絶対!そのためにはバイクが鍵だ。
蒲郡(平地ダメ)、大阪(上りダメ)とバイクがいまいちだったので、金曜日にポジションを再度調整したおかげで、バイクとのフィット感は過去最高の予感!どこまでいけるかワクワクするぜ!
今回のライバル達をチェック!
マイハニーの疋田さんは不在だが……
昨年度優勝者、大阪大会優勝、岐阜県No1藤井雅之!
山梨からの刺客、エース栗原!
長野の国体代表を狙う菅沼伸哉、萩野貴史!
新潟からは、上村昌志、笠原大康!
栃木のスーパーランナー島田敦史!
愛知強豪エイジの山本一博、近藤高弘!
絶対に負けられない!勝ちに(総合獲りに)行く!
上記のライバル達は全員第1ウェーブ!
自分だけ3分後の第2ウェーブからのスタート。
Four Times Nojiriko Campion にはちょうどいいハンデだ!
全員ぶち抜くからヽ(`Д´)ノマッテロー!!
スイム編
大会当日、朝起きたときは曇り空だったが、スタート時刻が近づくにつれ、雨が降ってきた。ここのコースで濡れた路面は大変リスキー。落車には細心の注意が必要だ。先に行われているU19のレースでも落車が起きてる模様。
今回藤井さんが取ってくれた宿がスタート地点の目の前という好立地のおかげで、ゆったりと準備できた。スタートセレモニー後、音楽に合わせて定番のAYATO体操!今回は水中バージョンでした。なんか和む(*´ω`)
今回のコースは三角形に泳ぐ750m×2周回=1500m。湖ということもあり、波も穏やかでブイも視認しやすく、イージーなコースだ。第1ウェーブ8:50スタートからの第2ウェーブ3分後のスタートを待つ。この時間、非常に長く感じる。まだかな?まだかな?みんな僕を置いていかないで待ってておくれよ...(。>д<)。
スタートの合図とともに、すぐに抜け出し単独泳に。第1ブイまでに遅い選手を抜かし始める。間を縫うようにガンガンと追い越していく。そこから第2ブイを回り、スタート地点に戻って一旦上陸。この時点で100人くらい抜いたか?まだ前方にかなりの塊が見えている。ペース的には無理のないペースで、バイク・ランに備えてなるだけキックを使わないように。
2周目に入ると第1ウェーブの白キャップはまばらになってきた。それよりも第2、第3ウェーブの選手(周回遅れ)を抜かしていく。最後までイーブンペースで泳ぎ、スイムフィニッシュ。「トップから2分30秒差!12位!」との声が聞こえる。30秒しか詰められていないが、この差は想定内。第1ウェーブのスイムトップはおそらくスイム・ランの得意な笠原選手だろう。バイク・ランの強いライバル達の位置が気になるところ。
トランジションに入るときに、大阪大会と同様に藤井君の姿を確認。よし!今日は絶対に逃がさないよ、マイハニー2!
バイク編
ここからが勝負だ!
バイクは野尻湖湖畔の1周15㎞×3周回=45km。
道幅は狭く、ブラインドコーナーの連続するテクニックが要求されるコースだ。
まずは最初の直線で蒲郡で負けた山本一博選手(愛知)を抜かす!とりあえず一機撃墜!
その後登坂に入り、マーク対象外の選手達3人くらいまとめてパス。
そして菅沼選手を発見!!菅沼君は序盤のうちに抜かして差をつけておきたい!!上りでかわして前に出る。
トランジションで見かけた藤井君はどこにいった?しばらくするとブルーのユニフォームが見えてきた!声をかけて抜かす!よし!これで6位くらいか?どんどんいくよー(≧∇≦)!
更に前を追う!アップダウン、コーナー...注意しながらも攻める!攻める!今日はいける!!
1周目の終盤、サニーフィッシュのユニフォーム発見!おそらくスイムトップで上がった笠原選手(同い年!)、そしてもう一人ブルーのユニフォームの見たことのない選手、「KOMANO?」と書いてある。二人まとめて下りを利用して一気にぶち抜く!うおりゃー!
そしてその前には優勝候補筆頭、エース栗原!!よっしゃ!きたーーーー(≧∇≦)!!!
1周終了時点、直ホームストレートでエースを捕らえてかわす。直線はDHバーを持った方が絶対速いが、エースはDHバーを付けていない。これは差をつけるチャンス!この時点での順位は2位か3位?
上りでサポートの河野さんより、「トップとの差40秒!」の声。あと抜かしてないのは…長野の萩野さんか!?過去何度もこの野尻湖で対決している萩野さん。スイムはそんなに前で上がっていないはずだが、流石バイクつえぇ…!
このままバイクで逃げられるとまずいな…と焦りを感じ始めたその時、なんと目の前に萩野さんが!?背中が赤い!落車だ!それほどのダメージはない模様。とりあえず萩野さんの後方に待機するが、コーナーめちゃビビってる(;'∀')下りで抜かすが、上りでまた抜き返される。
残すところあと5kmほど、後ろを振り返ると、エースはしっかりとついてきている。そして驚いたことに、序盤で抜かした菅沼君も離れていない。先頭集団は、萩野-竹内-栗原-菅沼か?藤井君は遅れた模様。この時点で第2ウェーブの自分だけ3分のアドバンテージがあるが、ライバルたちのランの力のことを考えると少しでも差をつけてランスタートしたい。上り下りを使ってアタックを試みるも、引き離すことはできない!やはりそう簡単には勝たせてくれない…か...。ちなみに萩野さんもDHバーつけていない。落車がなかったら果たして追いつけていたか?自分、まだまだだな...。
3周目もデッドヒートしつつ、ラストの直線で萩野さんを再びかわし、トップでトランジションエリアへ!ここだけは絶対抑えておく。公言通り、第2ウェーブから全員ぶち抜きトップでランスタート!!果たして脚が残っているのか?
ラン編
ランは11㎞と10kmよりちょっと長い。この1kmが曲者。何より国内屈指のハードなランコース。走りだして500mもいかないうちにまずは菅沼君に抜かされる。そしてエースもきた―――!!ついていきたいが、今の自分の走力では無理だ。3分のアドバンテージがあるので、1㎞につき15秒ずつ離されたとして、ギリギリ勝てる。見えるところでついていくことができれば…!!
しかし、脚が重い!!これはバイクの疲労なのか?いや、おそらくランの練習不足からくるものだろう。今は月間100㎞くらいしか走れていない。エースの1日の練習にも負けている...;つД`)
どこまで耐えられるか?耐えるしかない!
同時にランスタートした萩野さんと、後ろから追いついてきた駒野君と3人で激坂に入る。坂の上の遠くの方にに菅沼君の姿が見える。
駒野君、萩野さんもキツそう。
「前もバテてる!この3人で上がっていこう!」と声をかける。
野尻湖名物のラン陸橋を渡って下りに入る。
駒野君は息を吹き返し、少しずつ離され始める。
「ここ、絶対につかなきゃいけないところですよ!」と萩野さんに声をかけると同時に自分に言い聞かせる。
萩野さんは遅れ、自分もじわじわと駒野君との距離が開いていく。このタイミングで藤井君が軽やかな走りで登場!!つけ!つくんだ、ジョー!!
ダメだ、スピードが違いすぎる!つけない!かなりしんどい!
信濃町役場の折り返し地点でエースとの差を計る。すでに約2分以上の差がついているか?厳しいが粘るしかない!
勝つんだろ!?負けたくないんだろ!?
しかし着実に疲労は強く、脚どりが重くなってくる。
あかん…このままじゃ負ける…。
再び激坂を上り、陸橋を越えたあたりで、あすたまメンバーのしまじろう、釘さん、糸さんとすれ違う。「エースと2分10秒差!」と声をかけてくれた!えっマジΣ(゚Д゚)!?あと残り2.5㎞、いけるじゃん!!再び闘志に火が付く。ビルドアップだ!!最後まで走り切れ!!
メイン会場付近に戻ってきて、あと1km。いけるはず!いくしかない!応援のよっしーからエースとの差を聞く。
「3分45秒!」
「え!?さっきから1.5㎞でもうそんなに開いた!?」
よくよく考えると、しまじろう達がエースとすれ違った位置から自分の位置まで走って移動してきてるので、そのタイムががそのままのわけがなかった(>_<)!!!ガーン!!
悔しいが、エースには完敗!
しかし、まだ2位、3位争いがある!
タイム差がわからない中での菅沼君と藤井君とのバーチャルゴールスプリント!!出し切ってフィニッシュ!!
結果は…?
1位 栗原 正明 2:24:45
2位 菅沼 伸哉 2:25:55
3位 竹内 鉄平 2:25:56
4位 藤井 雅之 2:26:14
5位 駒野 悠太 2:28:04
6位 萩野 貴史 2:29:03
7位 島田 敦史 2:31:33
8位 山本 一博 2:31:54
9位 近藤 高弘 2:31:54
10位 笠原 大康 2:34:01
ぬおおぉぉぉぉぉ!!!!
菅沼君に1秒差で負けた(>_<)!!!
でも大阪で負けた藤井君には勝ったヾ(≧▽≦)ノ
とんでもなくキツイレースだったが、とんでもなく楽しかった!!
新しい強敵(とも)にも出会うことできた!
自分にとっては、これがレースの醍醐味だ。
今シーズンのここまでの結果。
久米島2位、渡良瀬2位、東海ブロック4位、蒲郡6位、大阪2位、野尻湖3位...勝ち切れていない!課題は当然ランだ。
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