2016長良川国際トライアスロンレースレポート 前日編

エイジ(年代別)日本一を決める重要なポイントレース(B大会)の長良川。
過去何度も出場し、優勝も経験してるレース。
ここ最近は出ていなかったので、久々の出場。
例年のような気が狂いそうな暑さはなさそうな感じだが、やはり暑いことには変わりがないだろう。

蒲郡大会から4連戦となった野尻湖大会から2週間、Jogすらもできないくらいの疲労困憊で身も心もレースモードに切り替わらず、気が抜けきってしまっていた。このままではダメだ!とセオリーを無視し、前日に3種目で6時間みっちりとトレーニング(朝ラン→朝スイム→昼バイク→昼ラン→夜スイム)。もちろんこんなことは普段のレースではやらないし、当然疲れは残るが、残ったとしても、気合いを入れるためには男としてやらねばいけない時があるのだ(謎理論)!

バイクはいつものフォレスタヒルズ~作手往復75㎞を前輪GOKISO+後輪PROLITEディスクの決戦使用でゴリゴリと回した。いや、感覚は決して悪くない。良く回る。ポジションはフィットしている...が、やはり何か?一つ足りない気がする。それが何か?はわからなかった。

今回の長良川も豪華なメンツがそろった。
若手の末岡、山崎、井戸、佐相。東海地区強豪エイジ(杉山、倉内、藤井)、ベテラン強豪エイジ(疋田、福元、高橋)...等々。
狙いは総合(3位以内)だが、10位以内は激戦となりそうな予感。そんな中でも40-44エイジトップは絶対目標だ。ここを勝てば、世界選手権への切符がぐっと近づく。どんな状況であろうが勝たなければいけない...勝たなければいけないんだ!

 スイム編

大会当日スタート2時間前の7:00に現地入り。少しでも休養(睡眠)時間を確保したかったので、ギリギリの選択だったが、暑いので長時間のアップは必要ないと判断し、バイク、ランを合計で30分くらい、スイムは水に浸かるだけでノーアップ。

スイムは40歳以上は2分後の第2ウェーブ。スイムコースはコースロープで仕切られている対面往復コースのため幅が狭い。そのため、前に壁ができてしまうような状況の中、いかに追い越しをうまくできるかが鍵となる。同じエイジの疋田さんについていけばいいや、くらいの軽い気持ちでスタート。一番左際のコースロープ沿いからスタートするが、右を見ると疋田さんが飛び出しているので、進路を右に変更。後ろにつこうとするがつけない。ペースが速く感じる。そのまま第一ウェーブの後方集団に突入。疋田さんを見失ってしまう。

仕方がないので、とにかく前の選手にぶつからないように抜くことだけを意識して泳ぐ。直線コースなので、普段はヘッドアップはあまり必要ないのだが、前の選手(とくに平泳ぎ)にぶつかると減速してしまうし、ダメージが大きいので、ヘッドアップの回数を増やさざるを得ない。1周目上陸して2周目は、ずいぶんと人が減って泳ぎやすくなってきた。しかし自分の肩が重く回らなくなってきた。調子の悪さを感じつつも、いや今日の勝負はバイクだから、焦るな...と自分に言い聞かせる。

2周回を終えて上陸。暑さからか?上陸時の重力をいつもより強く感じる。順位的にはトータルで15番前後。第2ウェーブトップの疋田さんには1分差。この差はヤバイな...バイクで逃げ切られるかもしれんぞ…!?トランジションで第1ウェーブの藤井君を確認。3分の差をスイムで詰めた大阪、野尻湖と同じパターンだが、今回は2分差なので、できればスイムで抜かしておきたかったが、やはり自分が遅かったようだ。バイクで勝負をかけるしかない!

スイムラップ2位 20:53

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バイク編

バイクの目標は、前走るものを全員ぶち抜いてトップでバイクフィニッシュすること。平坦+直線の長良川では、スキルよりもパワーと機材の差が出るコース。パワー不足の自分の脚だけでは、正直言って太刀打ちできない。そのために、Tim Kendallさんにディスクホイール「pro lite」、近藤機械製作所様にGOKISOホイールをお借りした。二つとも練習で使わせていただき、通常のホイールとは明らかな違いを感じることができた。この二つをもってすれば、バイクラップは獲れるはず!いや、獲れなければおかしい!そう思い込む。思い込みって大事。一種のマインドコントロールだ。

スタートして、まずは前を走る数人を追いかける。出だしはリズムが悪く、いまいちスピードに乗せられない。5㎞地点を折り返してすぐに疋田さん!?一瞬えぇっ!?となるが、とりあえず抜かす。本当に調子悪かったんだな...。その後何人かパスして、2周目に入る。藤井君、杉山君、らに追いつく。ここがメイン集団か?あと前にいるのは恐らくスイム得意の若手だろう。一気に行きたいところだが、ここまでかなり上げてきたので(42~43km/h)、一呼吸ついていったん休む。さすがGOKISO+ディスク!40km/hだと楽に感じる。よしそろそろか...!45km/hまで速度を上げ一気に加速して3人を抜く。しばらくそのまま巡行するが、少し気を緩めて給水をしたタイミングでペースを落とすと、杉山君に再び抜き返される。

引き離せないか...。しばらく後方待機して様子を伺う。3周目に入り、前の集団?が見えてくる。関西学生2名と山崎向陽だ。他にも周回遅れの選手も混ざっているように見える。一気に全員追い抜いて先頭に出る。しばらくすると再び前に出られる。当然抜かれたら、一旦ドラフティングゾーンから離れる必要がある。抜くときは15秒以内に抜かなければいけない。しかし、抜かれた選手が下がらない、15秒以内に抜けないのにドラフティングゾーンから出ない選手が多すぎる!だんだんとイライラが隠せなくなってきた。ついに爆発。

「てめぇらドラフティングだぞ!」
「抜かれたら早く離れんかい!!!」
「15秒以内に抜けないんだったら、一旦下がれ!」
「脚がないのに前に出るなよ!!邪魔なんだよ!!」
「抜くときは一気に先頭まで出ろ!途中で止まるな!!」

ドラフティング違反は心の弱さが引き起こすもの。
意識一つでドラフティングは絶対に回避できる。
事実、相当自分がキツイ言葉を怒鳴り続けたことで、ドラフティング状態はかなり改善した(と思う)。かなりの体力を消費してしまったが、言わなくてはわからない連中にはレース中であろうが、言うしかない。特に若い選手にとって、トライアスロンのバイクは楽なものだと思って欲しくないし、勝負に勝つよりも大事なものを見失ってほしくない。しかし、周回遅れで先頭集団にドラフティングでついてこようとする連中はなんなのか?危ないし邪魔だし、絶対にやめて欲しい!

完全に心が乱れて、呼吸も乱れてしまったが、気を取り直し、ペースを上げて4周目に突入。集団は崩壊して、杉山君の他は後方へと離れていった。やれやれだぜ...。末岡君にはさすがに30秒ほど追いつかなかったが、バーチャルリーダーでバイクフィニッシュ(スイムラップ2位+バイクラップ3位=スプリット1位)。

バイクラップ3位 1:02:53

あとはランで粘るだけだ...!

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ラン編

走り出して、ああ、これはヤバイ...と実感。
脚が豆腐のようだ!
力が入らないが、しかし前に進むしかない。

同時にランスタートした杉山君に速攻で置いて行かれる。
その後も何人かに抜かれる。
前に進む、進まなければいけないという意思はあっても体が動かない。
もうメンタルではどうにもならないレベル。
両腿もピクピクと攣り始める。

エイドは止まってでも水をかぶる。
水をかけると少し楽になるが、またすぐに熱がこもってくる。

こうなってくると後ろとの差が気になり始める。
同じウェーブ、同エイジカテゴリーのの福元さんが来てる。
追いつかれたら負けだ。

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倉内君に抜かれ、周回遅れの源信さんにも抜かれる。ついていけないはずがない、つかなければ…と体は反応するが、ついていくことができない。ラスト2周を残し福元さんと50秒差だったが、ラスト1周で20秒差まで詰められる。

抜かれたらつくしかない、スプリント勝負に持ち込めれば、あるいは…。ラスト1km地点で福元さんに抜かされる。3m...5m…これ以上の差は...ここつかなかんとこだ!諦めるな!

しかし、福元さんの力強い走りは衰えることを知らず、じわじわと離れていいく。10m…20m…と。負けた。完敗だ...!ランの地力、自分の心の弱さ、レースに対する集中力のなさ、すべて自分の力不足が敗因だ。しかし、これは価値のある(意味のある)負け。自分の弱さを再認識することができた。福元さんを始め、ライバル達に感謝だ。

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これでようやく6月頭から続いたレース期が終了。8月は完全崩壊したベースを築きなおすことができる大事なトレーニング期だ。そして、9月末の村上、10月の日本選手権に向け、課題のランを鍛えなおしていく。一遍の悔いも残さないように、完全燃焼だ!

結果
1位 末岡 瞭  2:00:48
2位 杉山 太一 2:04:45
3位 高橋 泰夫 2:05:34
4位 山崎 向陽 2:06:22
5位 福元 哲郎 2:06:31
6位 竹内 鉄平 2:06:41 ランラップ34位(42:55)
7位 倉内 誠司 2:06:57
8位 柳瀬 興汰 2:07:32
9位 佐相 宏明 2:09:34
10位 清水 哲平 2:09:43

ラン40分で走れていれば2位だった...(>_<)ギャフン
このままでよいわけがない!
残された2戦(村上、日本選手権)に向け、気持ちを入れ替えていこう!

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