2016村上国際トライアスロン大会レースレポート 前日編

今シーズン8戦目の村上大会(エイジジャパンランキングポイント対象レース)。
本命レースの日本選手権の2週間前ということもあり、完全には仕上げ切らず、トレーニングの流れを途切れさせず、しかしここである程度の走りをして弾みをつけたいところ。

今シーズン、あと一歩というところで勝ちを逃してきているので、目標は総合優勝。シーズン終盤に入り、ライバル達も疲弊してきている。課題であるランがきちんと走れれば決して無理な目標ではないはず。8月~9月はレースを入れず、伊良湖での合宿を2回実施、トレーニングでは手ごたえを掴みつつあった。 

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ライバルとなるのは、「絶対エース」栗原正明君(蒲郡・野尻湖で敗北)、「三原の鉄人」福元テツローさん(長良川で敗北)、「倉敷の魔人」高橋泰夫さん(長良川で敗北)と強豪エイジが集結!負けを重ねてきた自分にとって、今シーズンの借りを返すには絶好のチャンス!まさに負けられない戦いがここにあるっ!

ただし、熱くなりすぎてバイクでオーバーペース気味だった野尻湖、長良川の反省を生かし冷静にレースを進めることを肝に銘じる。焦りは禁物!!

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新潟の北端にある村上市までは愛知から約500km。往復1000kmのロングドライブ。いつもと同じように朝スイムに顔を出し、1000mほど軽く泳いでからエリートに出場する日本福祉大学の蜂矢樹を乗せて出発。6時間かかってレース会場となる村上市に到着。まずは一風呂浴びてから受付・競技説明会へ。空き時間に軽く30分ほどバイクに乗ってポジションを最終調整。いまいちフィットしていない気がして、いろいろといじる。うーん…。

夜は同宿のあすたまメンバーと夕食。明日の健闘を誓う。

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スイム編

大会当日、天候は晴れ。
この時期の村上大会にしては気温も高く、水温も24度以上ある。
前日の移動中、朝プールで泳いだ後にウェットスーツ(V-FLEX)を干したまま忘れてきたことに気付いた...(;'∀')ヤバシ!

エイジはウェット着用義務のためウェットがないとレースに出られない(>_<)エリートは20度以上でウェット着用禁止となるため、樹に借りることに。ちょうど同じくらいの体形なのが功を奏し、ジャストフィット!ありがとう樹!

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エリート男子の40分後にエイジの第1ウェーブがスタート。40代の自分は更に5分後の第2ウェーブとなる。スタート前、かなりリラックスしてエリートのレースを観戦していたら、ヤバイ...緊張してきた。2週間後の日本選手権では、こいつら(20代が中心の若手達)と戦わなければいけない。果たして今の力で通用するのか?

......と、いかん、いかん。今は目の前のレースに集中しよう!
スイムは落ち着いてマイペースにゆっくりとスタート。バイクは前半抑えて後半勝負。ランで力を発揮できるようにペースメイクする。バイク終了時点で5分前にスタートしてトップであろう栗原君まで追いつければ、まず負けることはないはず。

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スイムは750mの往復。スタートの飛び出しはきれいに決まり、すぐに抜け出すことに成功。白いブイを目指してロープに沿って泳ぐ。前のウェーブをどんどんと抜いていく。泳速差があるのでバトルになることはない。折り返し地点で半分(100人)くらい抜いたか?呼吸はまったく苦しくなく落ち着いて泳げている。

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フィニッシュ手前100m地点で5分前スタートのあすたま四天王のよっしーを発見!同じくらいにスイムフィニッシュかな?と思っていたので、予想よりも早い段階で追いついた。バイクとランが得意なよっしーではあるが、この時点でパスすれば、もう会うことはないだろうな!さようならよっしー!…そう、その時はそう思っていました...(;'∀')ゴメンナサイ

そして上陸。トランジションを無難にこなし、最初の坂を上る。直線にでると前に4~5人ほど第1ウェーブの選手が見える。ちょうどよい目標だ!さぁ、いこうか!

スイム 19:52(ラップ2位)

 バイク編

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村上のバイクコースは海岸線沿いを20km往復するほぼフラットな対面コース。前との差を計りやすいので追う方が有利!
前に見えている選手を一人、また一人とパスしていく。
バイクスタートして5㎞地点までで既に20人くらい抜いたか?
スイムスタート時の順位がおそらく40番前後だとすると、あと前を走っているのは20人くらいだろう。ここまでは順調だ。

15km地点でバイクの強い大阪の辻巨樹さんに追いつく!声をかけてパスする。20㎞地点が近づいてきた。折り返してきた先頭との差は...2分半くらいか?栗原君は2番手の模様。数えていくと自分は6番で折り返していた。先頭まで追いつきたいが...ちと厳しいな...。

折り返すと向かい風になり、がくんとペースが落ちる。あまり感じていなったが行きは追い風だったようだ。微妙にポジションが合っていないのか、腰が痛くなってきた。折り返し手前で抜いた辻さんも引き離すことができず、ペースが落ちると再び前に出られる。ドラフティングゾーンの10m(国内でもITUと同じ10mルールを採用する大会が増えてきている)をしっかりとキープしつつ走る。前から落ちてきた選手と後ろから追いついてきた選手が合流してきて4人になるが、抜かされた選手が距離を取らないため、ドラフティングっぽくなる。抜かしざまに「抜かされたら一旦後ろに離れて、きちんと距離を開けましょう!」と声をかける。

「抜かされて、前が遅かったらどうしたらいいんですか?」と逆に聞かれる。「そういうときは、一旦10m以上の距離をとってから15秒以内に一気に抜かすんですよ」と答える。抜かれたらすぐに抜き返そうとすることが一番のドラフティングを生む原因となっている。抜かされたら(相手の前輪の先端が自分の前輪の先端よりも前に出られたら)、悔しかろうがなんだろうが一旦距離を開けること!このルールを知らない人が多いのが問題だ。

人数が少なかったこともあり、声掛けによりドラフティング紛いの状態は解消された。人数が多いボリュームゾーンでは、こう簡単にはいかないだろう。しかし、誰かが率先して注意しなければ一向にドラフティングはなくならない。みんなの意識でドラフティングは絶対に回避できる。

長良川の時のように、オーバーヒートはしなかったが、最後まで辻さんを引き離すことができず、トップの栗原君にも追いつけず、前に3人の選手を残してバイクフィニッシュ。不完全燃焼だ。スイム(19'52)+バイク(1:06:22)のスプリットタイムは1位。あとはランで栗原君に5分以上の差を付けられずにフィニッシュできるか?

ラン編

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ランに入って、すぐに辻さんにかわされる。
ついていこうとするがじわじわと離され始める。
バイクではそれほど脚を使っていないつもりだったが、思ったよりも疲労が蓄積しているように感じる。またいつもの腿が攣りそうな予感がする…が、何とか粘って走る。

地下道を抜けたところで、後ろからきた息遣いの荒い選手に抜かされる。だ…誰…だ…...よ、よっしーΣ(゚Д゚)ナヌ!?
スイムでサヨナラしたはずのチームメイトのよっしー!?
いかん...…いくらウェーブ違いとはいえ、よっしーに離されるわけには......ついていかないかん!

しかし、よっしーの高速回転ピッチについていけない。
無理にペースを上げたら完全に両腿攣ってきた…(>_<)。
1週間前のデュアスロン練習でよっしーに負けた記憶が蘇る...。
く...っそ...!何だよ!弱すぎるな自分!
このまま失速して終わるのか!?
栗原君にも勝てないどころか、同じエイジ(40-44)の福元さんにも捕まるぞ…おい!しっかりしろよ!我慢だ我慢!

前に見える辻さん、そしてよっしーが小さくなっていくが、とりあえず腿の攣りが収まるまでは、ペースを落として様子をみながら走る。街中の周回コースに入り、窓ガラスに映る自分のフォームをチェックしながら走る。すると徐々にリズムが作れてきた。

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更に後ろから追いついてきた見知らぬ選手(秋山選手)に、離されないように必死に食らいつく。しっかりした力強い走り。願ってもいないペースメーカーだ。ラスト1km。秋山選手のペースが少し落ちてきたところで自然と声が出た。「ビルドアップしていきましょう!」その声に反応してくれペースが上がった。逆に離されそうになる。食らい付く。ラストのコーナー手前。誰かが「鉄平、抜かせ!」と声を変えてくれた。その声に反応しスパートを掛ける。

全力を出し切ってフィニッシュ!順位はわからないが...力は出し切った。すると先にフィニッシュしていた栗原君が10秒差で自分に負けました!と声をかけてくれた。福元さんにも追いつかれていない...ということは...?マジかっ!?やった!勝った!?総合獲った?

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...…いや、待てよ?まだ自分の更に5分後の第3ウェーブの高橋泰夫さんがフィニッシュするまではわからないぞ?落ち着け...焦るな…。

するとしばらくして高橋さんが戻ってきた。5分経っていない…?ということは、自分の負け…だ…!

優勝   高橋 泰夫 2:05:49
2位  竹内 鉄平 2:06:54
3位  栗原 正明 2:07:02
4位  福元 哲郎 2:07:44
5位  村上 幸宏 2:08:06
6位  尾関 将樹 2:09:39
7位  沢田 秀二 2:09:50
8位  吉田 拓也 2:10:26
9位  辻 巨樹    2:11:28
10位  秋山 優    2:11:57

スイムで5分のリードを奪ったが、高橋さんのバイクラップ、自分よりも4分、ランラップが2分速かった。トータルで1分の負け。圧倒的な力の差...!何たる膂力!49歳倉敷の魔人、恐るべし…!!

自分はまだまだだ。弱さを痛感した。
しかし、負けは人を強くする。

最強のライバルたちに感謝。
次は、今シーズン最終戦、そして最大のターゲットレースである日本選手権...! 
やってやる!

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